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 シリーズ累計で335万部を突破し、第1巻の刊行から25年が過ぎた今でも新作が発表される作家・茅田砂胡の代表作「デルフィニア戦記」。
 2017年1月に児玉明子の演出・脚本により舞台化され大評判となりました。
 その完成度の高さにより続編が期待された第二弾は、2018年12月に「デルフィニア戦記~動乱の序章~」として上演されました。
 そして2019年6月、舞台化第三弾として「獅子王と妃将軍」が上演されます。
 主演は、前作から引き続き松崎祐介(ふぉ~ゆ~)が国王ウォル役を、佃井皆美が王妃リィ役を演じます。人気キャラクターであるシェラ役を続投する林翔太(ジャニーズJr.)と共に、壮大な冒険ファンタジーが圧倒的スケールと細部にまでこだわった演出により観るものすべてを圧倒します。
 国境を越えデルフィニア国内になだれ込もうとするタンガ軍。これを阻止すべく、結婚式を中断し駆けつけたウォルとリィはタンガ軍の総大将ナジェック王子を捕虜として危機を脱した。また開戦の理由のひとつであった“山賊一味の傍若無人な振る舞い”という言いがかりを、イヴンはタウの自由民を率いてタンガでも勇将の誉れ高いメッケル将軍を討ち取ることではねのける。
 そのイヴンから「タウの東峰を全て新たなデルフィニア領土としたうえで、タウの自由民による自治の継続」を申し出されたウォルはこの時、戦の早期終結をさぐっていた。この申し出がよい落としどころになると気づき、タンガに和睦を申し入れたのである。停戦後、改めてタウの自治を明言したウォルに、その礼として明かされたのはタウが金銀を産出する宝の山であるという事実だった。
 だがパラスト国王オーロンにはデルフィニア国王が“価値のない山岳”を領土に加えただけで戦を終結させた理由に思い至らない。そこに実体のない影が現れ、デルフィニア王妃を消し去る協力を申し出る。
 一方、シェラの元にファロット伯爵からの使いが訪れ、遥か北の地スケニアへの出立を告げられる。
 さらにタンガ軍が再度国境を破り、タウに向かって進軍を開始。西方域ではパラストの後ろ盾を得た地方領主たちの反乱が起きる。シェラを欠いたまま、両大国を相手に出陣するリィとウォル。その勝敗の行方は――。